ゲッターロボ
恐竜帝国


帝王ゴール
●プロフィール
・身分・役職:恐竜帝国・帝王
・種族:ハチュウ人類・王族
・身長:200cm
・体重:120kg
・キャラクターデザイン:永井 豪(原案)、小松原 一男
・登場作品:第1話「無敵!ゲッターロボ発進」〜第51話
・声:神 弘無
●武器&能力
・ムチ
 配下への仕置きに使用することがある。(9,22,26)
・鉄拳
 ガレリィ長官を殴った。
・蹴り
 ガレリィ長官、バット将軍を蹴り飛ばした。

ハチュウ人類による恐竜帝国の支配者。2メートルもの大柄な体格を持つ王族で、地上を再び爬虫類のものとするため、人類に宣戦布告する。輝く太陽に照らし出される地上への帰還を悲願としている。
外見は粗暴な印象もあるが、実際は頭脳派である。冷徹な性格で、作戦に失敗して逃げ帰ってきた者を処刑したり、裏切りを恐れて抹殺するなど残虐さが目立つが、娘であるゴーラ王女への愛情は決して嘘ではなく、冷血というわけではない。また、目をかけている者にはチャンスを与える寛大な一面も稀に見せる。
恐竜帝国の最高権力者と思われていたが、実際にはマシーンランドの1つの支配者であり、そのさらに上には大魔神ユラーがおり、帝王はその司祭的な役割をしていることが明らかにされている。
最終決戦では自ら無敵戦艦ダイに乗り込み、東京制圧を成功させるが、その祝賀パーティーの最中に武蔵の特攻によって、暴走したダイの襲撃で落下したシャンデリアの下敷きとなって死亡してしまう。
●名台詞
「恐竜帝国の帝王・ゴールだ!まもなく人類は滅び、地球は再び爬虫類の天下となるのだ。
 命令する!ただちにゲッター計画を中止せよ!よいな!?」

・初めて早乙女研究所のモニターに姿を現した時の宣戦布告。
「お前は指令をまっとうできなかっただけでなく、
 敵に背を向け、我が恐竜帝国の名誉を著しく傷つけた!したがって死刑だ!!」

・16話にて逃げ帰ったクックに処分を突きつける。稀に見る重い処分にバット将軍も動揺を隠せなかった。
「さすがは地竜一族、すごい腕だッ!」
・16話にてシックの試し乗りを見ながら。手腕自体は評価している。
「お前の座を乗っ取られてもいいのか?」
・16話より。シックを見捨てる決断に反論するバット将軍に対して。将軍の地位で脅して黙らせた。
 ゴールは最初からシックを捨て駒にするつもりだったことがわかる。
「お前など所詮地竜族。貴族などになれる柄ではないわ!」
・16話より。シックの乗るゲルを見捨てマグマに飲まれたのを見ながら。非情なセリフ。
「見よッ!この眩しい太陽が、本日只今より我が恐竜帝国のものだ!!」
・最終決戦時、ゲッターロボを倒し高らかに兵達の前で述べた演説。
●その他
しっかりと作戦を立てる頭脳派であるものの、状況判断能力はいささか低く、ゲッターロボを驚異に感じるあまり判断を誤った命令をすることも多かった。終盤は大魔人ユラーが登場するためポジションが微妙になってしまうのは残念。
血縁は娘のゴーラが登場しており、彼女への愛情は本物である。

バット将軍
●プロフィール
・身分・役職:恐竜帝国・戦闘指揮官
・種族:ハチュウ人類・貴族
・身長:?
・体重:?
・キャラクターデザイン:石川 賢(原案)、小松原 一男
・登場作品:第14話「紅の空に命を賭けろ!!」〜第50話
・声:緒方 賢一
●武器&能力
・長剣
 腰に下げた西洋剣。剣の腕はイマイチ冴えない。
・光線銃
 ショック光線を放つ銃。(36)



遅れて地上侵略に加わった恐竜帝国の戦闘指揮官。血気盛んなキャプテン達をまとめ上げる勇猛な将軍であり、自らメカザウルスを操縦して出撃することもあるが、武人肌というわけではなく人質などの卑怯な作戦もよく使う。ただし病弱な一面もあり、心臓の手術や病欠していることがあった。
メカザウルスの開発を行うガレリィ長官とは仲が悪く、顔を会わせれば喧嘩ばかりしている。また野心家でもあり、恐竜帝国の天下を取る野望も持っていたようだ。甥に同じく野心家のザンキがいる。
幾度となくゲッターチームを苦しめるが、最終決戦時のメカザウルス・ゴダでの戦いで脱出装置が故障。ゲッターロボに敗れ海底に散る。他の幹部より一足先の最後だった。
●名台詞
「キャプテンは貴族の仲から厳選されてようやくなれるものなのだ。光栄に思って頑張るのだぞ!」
・16話にて成功の暁にはキャプテンの座を約束されたシックに対して激励した。
「しかしそれではシックが!」
・16話より。シックの乗るゲルを見捨てる決断をするゴールに対して。
 上記のセリフもあわせ、幹部陣では唯一地竜族であるシックに多少なりとも温情がある様子が伺える。
「ははははは!わしの心臓は弱っていたんでな、去年右にもう一つつけておいたのさ。
 お前が知らんのも無理は無い・・・。武者修行でいなかったからな!」

・18話にて暗殺され(そうになっ)た直後、車椅子に座っての激白。
 ずいぶん態度がでかいが、実際のところ九死に一生を得たわけなので、怪我の功名というやつである。
「フンッ。ガレリィが逃げ出し、ここで手柄を立てりゃ帝王ゴール亡き後は、このバット将軍の天下だぜ!!」
・26話にてガレリィ長官の乗るメガが撃破された後、ゲッターとの戦闘中に放った台詞。
 甥のザンキのように彼自身も野心家であることを伺わせる。
「ははははは、やったぞ!ゴール様、早乙女研究所も破壊しました。恐竜帝国の大勝利です!!」
・30話にてダグでゲッターロボに完全勝利した際の台詞。
「貴様たちはこの要塞と運命を共にしろ!」
・39話にて、地下要塞がゲッターに攻め込まれたとき、部下の恐竜兵士全員を見殺しに自分だけ脱出した。
「奴らにはこのゴダと共に、仲良く海底旅行を楽しんでもらうのだ!」
・50話にてゲッターを海底に引きずり込んでとどめを刺さんとする際の台詞。
●その他
正しくはバット将軍だがEDのテロップでは最後まで「バッド将軍」と誤字のままだった。
ご存じのようにコウモリは哺乳類であり、恐竜はおろか爬虫類ですらない。これは恐竜帝国の原案が地底人だった名残であるためである。(いくつかのキャプテンもこの名残が見受けられるような容姿である)
血縁は甥のザンキが登場しているが、彼に命を狙われた。
2度目の登場となる15話でいきなりメカザウルスを自ら操縦している。自ら前線に出る幹部という設定がよくでている。
普段から腰に剣を下げているが、その割に剣技が優れている描写はなく、30話ではコウモリ相手にずいぶん格好悪い姿をさらしてしまっている。

ガレリィ長官
●プロフィール
・身分・役職:恐竜帝国・科学技術長官
・種族:ハチュウ人類・貴族
・身長:?
・体重:?
・キャラクターデザイン:石川 賢(原案)、小松原一男
・登場作品:第14話「紅の空に命を賭けろ!!」〜第51話
・声:山田 俊司
●武器&能力
・映写機
 額部分に映写機をつけている。
・かぎ爪
 右手はフックのようなかぎ爪になっている。
・妨害電波銃
 作戦のデモンストレーションに使った。(30)

遅れて地上侵略に加わった恐竜帝国の科学技術長官。メカザウルスを含む恐竜帝国の兵器の数々を作り出している。優秀な頭脳を持ち、科学者だけでなく作戦参謀としても活躍した。
額には映写機をつけており、作戦説明などに使う。確かに優秀な科学者であり無能ではないが、状況を臨機応変に把握することは苦手で、戦術的にもどこか抜けている面がある。
バット将軍とは犬猿の仲で、口喧嘩が絶えないが彼の死を弔うなど本心では実力を認めていたと思われる。
最後はパーティーの最中、武蔵のコマンドマシン迎撃にメカザウルス・ザロを酔っぱらって適当に出撃させてしまい、暴走する無敵戦艦ダイに巻き込まれて死亡したと思われる。
●名台詞
「お前の部下がもっと有能なパイロットならゲルの能力を存分に引き出せたはず!
 文句を言う前にもっと部下を訓練したらどうじゃ?」

・16話にて逃げ帰ったクックを前に、クックの落ち度を厳しくバット将軍に追及した。
「お言葉ですが地竜一族のシックを、私が作りましたメカザウルスに乗せるのは反対でございます!」
・16話にて彼も地竜族に対して強い差別感情を持っていることがわかる。
「知ったふうな口を利くでない!ワシの設計は完璧じゃ!」
・16話にてシックにゲルの飛行性能にダメだしされたときの反論。
「いいか!もし空中戦になったら・・・!」
・18話にてザンキにゼン1号の空戦能力にダメだしされたときの反論だが、
 「空中戦に持ち込む必要はないと、さらにダメだしされてしまう。
「我が政敵よ、安らかに眠れ・・・」
・50話にてバット将軍が戦死した際の弔う台詞。いがみ合っていてもただの敵ではなかったことが伺える。
●その他
26話で一度だけメカザウルス・メガを操縦して出撃している。一応メカザウルスの操縦は出来るようだ。
優秀な科学者には違いないが、抜けている面も多く、戦術家としてはやや難ありかもしれない。
メカザウルスの性能を駄目だしされることも何度かあり、ゴール直々に鉄拳制裁を加えられることもあった。
一度だけ自らメカザウルスを操縦して出撃したが、やはり戦闘は苦手のようだ。
最終話で明らかとなるが、酒癖が非常に悪く、言動も酷くなる。酒に酔った状態で彼が出したいい加減な命令が悲劇の始まりだったのかもしれない・・・。

大魔人ユラー
●プロフィール
・身分・役職:恐竜帝国・真の支配者、マグマの神
・種族:ハチュウ人類?
・身長:不明
・体重:不明
・登場作品:第27話「大魔人ユラーの怒り」〜第51話
・声:矢田 耕司
●武器&能力
・大剣
 大きな西洋剣。
・マグマ操作
 マグマを操る能力。
・投写光線
 目から光線を出し、映像を映し出した。

恐竜帝国の最高権力者と思われたゴールに裏から命令を下していた真の支配者。
その正体は不明だが、ゴールを遙かに上回る巨大な姿をしており、マグマを自在に操るといった超能力も備えている。うなり声だけでマシーンランドを震え上がらせる迫力を持つ。
また帝王ゴール旗下とは別の、独自の部下やメカザウルスを保有し、マシーンランドを作り出している。
度重なるゴールの失敗に怒り、最後のチャンスとして無敵戦艦ダイを授けたが、恐竜帝国の勝利の酒杯をかわしている最中に暴走するダイに踏みつぶされて死亡した。
●名台詞
 
●その他
正体に関しては全くの不明だが、ダイに踏みつぶされて死亡していることから、強大な力と体をもったハチュウ人類ではないかと思われる。ほとんどの話では姿に影がかかったような描かれ方をしているが、最終決戦などでははっきりと姿を見ることができる。
2mのゴールより遙かに大きいため、最低でも推定20m近くはあるものと思われる。

恐竜帝国TOP

(C)1974〜1975 ダイナミック企画/東映アニメーション