闘将ダイモス
小バーム軍・主要人物


エリカ
●プロフィール
・身分・役職:看護婦
・種族:バーム星人
・年齢:19歳
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第1話〜第44話
・声:上田 みゆき
●武器&能力






本作のヒロイン。小バームの平和的指導者リオン大元帥の娘であり、リヒテルの妹。
争いを嫌う心優しい性格で、父の考えにも共感していた。月面基地での交渉会談で父が殺害され激怒するリヒテルを止めようとするも、リヒテルの銃撃で竜崎博士を殺してしまう(後に誤解だと判明)。
傷ついた兵士達を救うべく、ウォーリンの元で医学に従事し優秀な看護婦となったが、そのために戦いに巻き込まれて記憶喪失となり一矢に救助されたことから彼と惹かれあうことになる。
心優しい反面、少々周囲に流されがちな面や一人で責任を抱え込むことが多く、それでダイモビックや地球人に誤解を与えることもあった。しかし、平和を望む人々の助けや犠牲を乗り越え、亡き父の意思を次いでバーム星人と地球人の和平のために立ち上がる。一矢とは相思相愛の仲。
●その他

リヒテル提督
●プロフィール
・身分・役職:地球攻略司令官(後に解任)
・年齢:19歳
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第1話〜第44話
・声:市川 治
●武器&能力






バーム星地球攻略軍の司令官で、エリカの兄。月面基地での交渉会談の場に父・妹と共に出席していたが、リオン大元帥の死を地球人の仕業と思い込んで激怒し竜崎博士を銃撃してしまう。
指導者である父を持つためが故にバームの人々を心から愛し、そしてバーム星人であることを誇りに思うが故に、非常に強い責任感と頑固さを備えた厳しい性格。司令官として私情は押し殺している。
バームの民を想う心情と地球人に対する憎悪の念に駆り立てられており、冷静さを欠いた判断をすることも多かったが、反面部下達のために自らの命を犠牲にすることもいとわない。
融通が利かず、バームと地球の戦争の真相を知ってもなお、ライザの必死の説得にも耳を貸さずに地球人と手を組むことを拒んだほど。オルバン派以外では最後の最後まで地球人を信用しようとしなかった。
●その他
本編中、基本的に「余」の一人称を使うが、26話のアイザムとの会話で一度だけ「俺」という一人称を使ったことがある。恐らく素のリヒテルの一人称だろう。あくまで司令官という役目を演じているのだということがわかる数少ないシーン。

バルバス将軍
●プロフィール
・身分・役職:戦闘指揮官
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第1話〜第35話
・声:飯塚 昭三
●武器&能力






バームの鬼神とも称される凄腕の武人。リヒテルの副官でもあり、前線で戦闘ロボットの指揮を直接担当する。非常に勇ましい性格ではあるが力押しを好み、頭を使うことは少々苦手。
また女性のことは得意ではないこともあって、同僚のライザに言いくるめられることも度々見られた。
ライザと共にはやるリヒテルの押さえ役となることも多い。
簡単に情にほだされはしないものの、恩義に報いる性格。小バームには両親と弟のヒムレーがおり、終盤には家族も陰謀に巻き込まれてしまう。
●その他
武人ではあるが正々堂々とした戦いを好むというわけではなく、どちらかというと頭が回らないと言ったほうが正しい。ただし武勇に関しては本物。バルバスも頭が固いが、リヒテルほどではなかった。
非常にいかつい風貌をしているが、両親や弟とは全く似ていない謎がある。

ライザ将軍
●プロフィール
・身分・役職:戦闘ロボ開発指揮官(技術将校)→戦闘指揮官
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第1話〜第43話
・声:弥永 和子
●武器&能力






リヒテルの副官を務める技術将軍で主に戦闘ロボの開発を指揮する。
リヒテルに対して忠誠以上の感情を抱いており、リヒテルのこととなるとヒステリックな感情をあらわにすることも多く、行過ぎた行動にでることも多い。強い愛情からの行動とはいえ時に苛烈なほど。
そのためリヒテルを困らせてしまうことが多い上に実の妹であるエリカを目の敵にしており、罠にかけようとすることもあった。また、リヒテルのためならば味方を罠にかけるようするなど、実はかなりの問題人物。
だからこそリヒテルに対する感情は本物で、最後までリヒテルの傍で彼を助け続けた。
●その他
前半においてバーム星人と地球人の関係を複雑・泥沼化させた元凶だったりする。
その行動は副官という立場を考えると暴走しすぎで、バーム星人の無用な犠牲者を出す原因となってしまっている。本作を再評価する上で、実はとんでもないキャラクター。
あまつさえ最後までリヒテル以外への謝罪の態度は行わなかった。

マルガレーテ
●プロフィール
・身分・役職:侍女(乳母、教育係)
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第1話〜第44話
・声:麻生 美代子
●武器&能力






エリカ、リヒテルの乳母。二人の教育係でもあり、リヒテルもなかなか頭が上がらない。
バーム星人と地球人の間で苦悩するエリカを献身的に支え続け、幾度と無く手助けした。
●その他
麻生氏はサザエさんの磯野 フネで知られるが、ロボットアニメの出演は本作が唯一。
ダイモビックでのおかねさんとの二役で、キャラクターは大きく違うが、役どころは似たものがある。

リオン大元帥
●プロフィール
・身分・役職:大元帥
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第5話、第16話、第17話、第34話
・声:大木 民夫
●武器&能力






小バームの最高指導者でエリカとリヒテルの父親。容姿通りの温厚な性格で、民からも慕われていた。
月面基地での地球人との交渉会談に自ら出席し、竜崎博士との話し合いに安堵した直後に毒殺されてしまう。今わの際にもリヒテルをいさめ続けるも、血が上ったリヒテルは父の言葉に耳を貸すことはなかった。
バーム屈指の名医であるウォーリンにエリカのことを頼んだのもリオン大元帥である。
●名台詞
「宇宙生命体同士話し合えば、必ず分かり合える」
・地球との平和な会談が結ばれたと安堵した時の一言。温厚な人柄がよくわかる。
「リ・・・リヒテル・・・やめろ・・・こ、ここで争えば・・・地球とバームは・・・やめるのだっ、平和を・・・エ・・・エリカァ!リヒテルを止めろ!」
・今わの際の台詞。苦しみながらもリヒテルを止めようと訴えかけるが、リヒテルは聞き入れなかった。
●その他
第16話では若きリオンの姿が見られる。
大木氏は勝田氏と共に、地球人・バーム星人それぞれで相反する役柄を担当している。大木氏は方や善人のリオン大元帥、方や極悪人の三輪長官という対極の役柄を演じている。

バランドーク
●プロフィール
・身分・役職:海底城和平勢力リーダー/ユートピア基地代表
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第20話〜第31話
・声:内海 賢二
●武器&能力






 

アイザム
●プロフィール
・身分・役職:科学者/地球攻略司令官
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第26話〜第28話
・声:井上 真樹夫
●武器&能力
・拳銃
 リヒテルを脅すために向けた。
・剣
 西洋剣。リヒテルと切り結ぶ。


バーム星きっての天才科学者でリヒテルの親友。
かつてリヒテルと御前試合で武勇を競ったことがきっかけで親しくなり、アイザムはリヒテルを生涯ただ一人の友とまで称する。ガルンロールでダイモスと刺し違えようとするリヒテルを助けた。
オルバンの命で地球攻略司令官として海底城に赴任するも、リヒテルの力になるためであり、また自ら開発した強力な戦力・メカ戦士と超弾性金属を授けた。
科学者としての実力は本物であり、事実ゾンネカイザーはダイモス単独では手も足もでない強さであった。
しかしアイザロン粒子の実験中の事故で余命いくばくも無い身体となっており、リヒテルの制止も聞かずに自らの最高傑作ギメリアでダイモスに戦いを挑み、最後まで友のために尽力して散っていった。
●名台詞
「相変わらず向こう見ずな奴だな」
・リヒテルの顔を見ての第一声。リヒテルの性格をよくわかってらっしゃる。
「リヒテル、俺を殺せ!そして、オルバン大元帥には俺は地球到着寸前に事故で死んだと伝えろ!」
・司令官の立場を賭けた決闘の後。突然の申し出にリヒテルは困惑する。
「新任の総司令官の俺が死んだとなれば、お前が引き続き今のまま任務につくほかあるまい!」
・これまでの態度の真意。反抗的な態度も、友のためを思っていたのだ。
「メカ戦士ゾンネカイザーは、必ずダイモスを倒す!」
・圧倒的な自信家を思わせる断言だが、その断言が事実であることはすぐに証明された。
「さらばだ、リヒテル。お前は俺の生涯、ただ一人の友だった・・・」
・恐らく天才ゆえに親しい間柄の相手は少なかったのだと思われる。
「許せ、リヒテル!俺は何の役にも立たなかったな!・・・ハハハハハハッ!」
・爆発の中叫んだ最後の言葉。哀愁と友への気持ちだけでは無い複雑な感情が入り混じっている。
●その他
美形かつ熱い想いを秘めた人気キャラクターの一人。
彼の開発した3体のメカ戦士はいずれも圧倒的な強さであり、他作品の最強メカに引けをとらない。
関係ないが戦闘ロボ・クラインは設定からするとアイザムの設計だろうか?

ゲロイヤー
●プロフィール
・身分・役職:参謀、秘密警察司令→地球攻略司令官
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第5話〜第42話
・声:立壁 和也(現:たてかべ 和也)
●武器&能力
・ナイフ
 リヒテルに投げつけると投げ返された。
・ペンダント型暗殺銃
 竜崎博士の胸を狙い撃った。
・毒薬
 リオン大元帥のカップに忍ばせた猛毒。
オルバン大元帥の腹心で秘密警察を率いる参謀。外見通り非常に狡猾で卑劣な性格。
副元帥オルバンに忠誠を誓っており、そのためにはどんな汚いことも平気でする。
本心は小心者であるが悪知恵が得意で、リヒテルや一矢を出し抜くこともあったが、人間としての器量は小さく、逆に追い詰められると躊躇無く命乞いをする程度の男である。
リオン大元帥と竜崎勇博士を殺害した実行犯である。またアイザム亡き後の海底城の司令官に着任すると、従わないリヒテルたち海底城の兵たちを処刑した。
海底城が破壊されると兵たちを見殺しに単身脱出し小バームに帰還し、機械人間大量処理場の責任者に着任するが、潜入していたリヒテルに返り討ちにされ無様な姿を晒して死亡した。
●名台詞
「は・・・は・・・ひ、ひぃっ・・・い、命だけはっお助けを、り、リヒテル様・・・」
「わ、私はオルバンに命令されただけで・・・そ、それで・・・リオン大帝様を・・・っ」
「ひぃやぁっ!!お、お助けを〜っ!」

・リヒテルに追い詰められた際の無様な命乞い。こんな奴に父を殺されたリヒテルの心中は・・・。
●その他
小汚い策略家であり、主だった実行犯なのでオルバンに負けず劣らずのクズである。
彼は三輪長官を「戦いやすい相手」と舐めきっていたが、人のことをいえる度量では無い。

オルバン
●プロフィール
・身分・役職:副元帥→大元帥
・種族:バーム星人
・身長:?
・体重:?
・登場作品:第5話〜第44話
・声:勝田 久
●武器&能力
・剣
 西洋剣。リヒテルと切り結ぶが腕の差は歴然だった。




バーム星人好戦派閥の権力者にして元は副元帥。リオン大元帥亡き後大元帥の地位に着いた。
危険な野心の持ち主にして悪辣な性格の卑劣漢。バーム星人と地球人の争いの元凶であり、リオン大元帥ならびに竜崎博士殺害の黒幕である。
リオン大元帥の遺児であるリヒテルを地球攻略の司令官に任命して意図的に小バームから遠ざけ、あわゆくば殺そうと考えており、地球侵略が進まないことに業を煮やした後はリヒテルを解任し、アイザムやゲロイヤーを送り込んでいる。
その一方で妹のエリカに対しては邪な感情を抱いており、自分の妻にしようと企んでいる。
他者を信用しようとせず、従わないバーム星の民を脳改造や機械人間に改造して従順な奴隷にし、自らの影武者も用意しておくなど周到な男ではあるが、その本性は非常に器の小さい人物であり、追い詰められるとその狭量を露呈させた。
自らの死によって小バームを道連れにしようとするなど、最後まで汚い性格。
弱い相手に対してとことん強く、いざ自身が不利になると命乞いをする様は、配下のゲロイヤーとなんら変わりが無い。
●名台詞
「う〜む・・・何故に、そう脳手術を嫌って逆らう。皆、安らぎが得られるというのに」
・37話より。捕らえられた反逆者を見て。滅茶苦茶な理屈である。直後「殺せ」の一言。
「ふぇ〜、やだやだ。なんという残酷な。わしの心をどこまでかき乱せばすむのだ。」
「・・・あの美しさだけがわしの慰めよな。ははははっ!」

・37話より。自ら指示した火炎放射器による処刑の様子を見ながら。白々しい物言いであり、しかもエリカと結婚することを思い浮かべ下劣な笑いを浮かべる。その様子はゲスとしか形容できない。
「さらばリヒテル、そしてエリカよ、心行くまで死の苦しみを、味わうがいい・・・!アァァーーーッ!!」
・自害する際の台詞。どこまでも往生際の悪い奴である。
●その他
演じられた勝田氏は大木氏と共に、地球人・バーム星人それぞれで相反する役柄を担当している。勝田氏は極悪人のオルバンと善人の和泉博士という対極の役柄を演じている。

小バーム軍TOP

(C)1978〜1979 東映